生きとし生けるものへ

『キム・ホノ展』5日目を迎えています。
 
初日からもう4日も経ったなんて。。。
そんな、時間の経過を感じさせないほど、
キム・ホノ展での毎日が豊かなのです。
 
毎日まいにち、
キムさんの器に会いたくて、
沢山の方が足を運んでくださっています。
 
キムホノさんの器をお持ちの方も、
はじめてだけど気になって…とご来店くださった方も、
キムさんの器をまえに恍惚とする。
みんな、おんなじ一緒。
 
ぐるりと回転させて、
365度絵柄を愛でる。
 
持ち手を握り、
置いて離してははまた握り。
 
そうして、
時間をかけてとことん向き合われる姿を
たくさん拝見しています。
 
 
一見奇抜にも見えるキムさんのうつわ。
 
ぼってりとした厚み、
ごつごつした肌。
ぐるぐるや水玉、
太く強調された黒いライン。
黄色やブルー、ピンクにグリーン。
 
この力強くポップな器は、
「 あれ?萬器っぽくないよね。」と、
お感じになっている方もいらっしゃるのでは。。。
 
 
日々の暮らしに寄り添う
シンプルさと、
使い心地の良さ、
質の高さ、意匠の高さを見つめ
器をご提案してきた私たち。
 
その私たちが今回、
こうしてキムホノさんの器を
ご紹介することの意味。
 
 
ごつごつした肌には
キムさんの製作過程の名残を感じ、
そこにびっくりするほど自然に添う自分の指。
 
この写真のマグの持ち手なんて、
遊びごころ満点、もはや尻尾。

でも、まるで私のために作られたんじゃ?
と思うほどに指馴染みが持ちやすい。
この尻尾はちゃんと役割を果たしてる。
 
こうして、ひとつひとつ、
キムさんの器に心を持っていかれる自分に気付く。
 
それは私だけじゃなく、
オーナーをはじめ、
萬器のスタッフ全員が同じ。
 

「 器に、心が触れる。」

 

そんな瞬間が
たくさんあります。

 

端正な器も、もちろん良い。
シンプルな器は、
お世抜きで万能に使える優等生。
 
でもね、
器に心が触れるって
なかなか無いこと。
 
感性の赴くまま描かれかたちになった器は、
ゆるやかさと
エネルギッシュさと、
野暮ったさと、
少しばかりの危なっかしさ、
切なさを持ち合わせている。

 
もう、一度手にしたら
放っておけない存在。
 

嬉しみも悲しみも、
喜びも苛立ちも、
不安も期待も、

人の、心情の、すべてを受け入れて、
キムさんの器は今日も一日過ごします。
 
 
生きとし生けるものへ。
まいにち生きてることを、
「それでいいんだよ。」と褒めて
背中を押してくれている気がする

 
遠く昔、人の手により生まれた器。
長い長い時代を経て、
いまなお暮らしの中心に在る。
 
ただいま二〇一九年。
 
器というものの本質が、
『キム・ホノ展』にはあります。
 
どうか、
どうか、
この機会にぜひ一度ご覧になってください。
 
 
器に心が触れる感覚。
 
 

4/21(日)最終日まであと4日。

 
 

お待ちしております。

 

 

 

 

スタッフ和田