クリスタルな宙吹皿

宙吹皿  白泡 / 横山秀樹

 

クリスタルにも見えたり、
淡白に見えたり、
陽光の入り方も見え方も、
角度によって様々。

その様々ぶりが、なんとも愛おしい。

キウイ、ぶどう、
みずみずしい果物はきっと特等席。

色ツヤきれいな、
茄子の揚げびたし、
前菜としてのローストビーフなども。

型づくりではなく
ガラスの生地玉ひとつから成る皿。

横山さんのこれまでの経験値と
勘とセンスだけでできあがります。
吹いて、回してを一瞬で。

1200から1300℃にも達するの坩堝の炎。
この数字だけでは、想像なんでできない。

猛火なそれは、
窯に向かう横山さんを一瞬にして真っ赤に、
煌々と包み込んでしまう。

普通なら、目も開けていられないはずなのに。
その猛火に勝つために、
横山さんは熱さに耐えながら
坩堝のまえに立ちます。

 

「 炎が勝つか、こっちが勝つか。 勝たないと作れないからね。
格闘技とおんなじよ。」

 

ガラスづくりが格闘技の世界と表現できるとは
これまで微塵も考えもしなかった。

でも横山さんの工房で、
実際に、
この一連の製作工程を目にした私たちには、
この言葉が痛いほどよくわかる。

過酷な現場。
身体を張って、いのちをかけて作るガラス。

自然と涙がこぼれ落ちたことを
今でもはっきり覚えています。

横山さんは、この手法でないと
ガラスづくりをされません。

横山ガラスは、この手法からしか誕生しない。

 

唯一無二。
何度も言います。
心に響く、素敵なガラス。