我谷盆

佃さんといえばやはり『我谷盆』。

会期前半で完売していました我谷盆が再入荷しております。

 

石川県我谷村、昭和40年にダムの底に沈んでしまった村で作られていました。
我谷村は元々板屋根の産地で、その端切れを有効的に使うために作られた生活道具でした。
ノミ一本で削られたその風合いは美しく、原始的なエネルギーを感じます。

 

村の消滅後、一度は途絶えた我谷盆に美を見出したのが人間国宝の黒田辰秋氏。
その後の継承が危ぶまれた我谷盆の復興に尽力されていたのが林竜人さん。

そして今は亡き林さんの勧めで佃さんは我谷盆を作り始めました。

 

佃さんは自分らしく、今の生活にあった我谷盆を作ります。
あたたかさ、素朴さを残しつつ、より使いやすいものを…

 

 

この彫り跡のあたたかさが私たちの日常をほぐしてくれるのです。

 

今回は特大サイズ。
食事を運ぶにも、折敷としても、とてもゆったりとお使いいただけるサイズです。

薄っすらと木地の色を残し、漆を施したこの色もまた艶やかで美しい。
経年の変化も楽しみです。

 

 

村が水底に姿をかくすのと

引更えのように伝統の生命を継いで

新しい栗の木作りの盆の数々が生まれてくる

北陸路の人や文化のそれの如く

口かず少なくコツコツと

きびしい毎日に立向かってゆく

人々の日々のくらしに仕えようとして

それが我谷盆の面目である

          ‥‥‥‥‥‥‥黒田辰秋

 

我谷盆の継承を見守る黒田氏のあたたかい言葉。

ずっと作り継がれてほしいです。

 

スタッフ岡田

 

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柏本店にて

感性に響く木器
『佃眞吾展』
12/15(土)まで