TOP

4月のごあいさつ

読みたい本が読めてない。
見たい映画を見逃している。

数年前も同じジレンマに陥っていたが
今はさらなり。
ベットに入って本を握るや否や、直角の姿勢で眠っているから凄い。

足りていない知性は積読の高さと反比例して一向に上がらない訳である。
そんなある日、ポカンと空いた日曜に映画を見た。
題名は『ナポリの隣人』

スタートの主題歌。
訳もなく涙がつたう。
え?なぜ、この時点で私泣いてるの…。
手足はカサカサに乾いているのに、涙腺は潤っている?いいえ、涙脆いのも老化。
 

見応えのある映画だった。
視覚や感情を揺さぶられる映画を観れて涙腺以上に心が潤っている。

いい映画って?

観る側に幾らかの投げかけをしてくるもの、
日頃知らず知らのうちに溜まった澱のようなものを溶かし出してくれるもの。

 
軽い放心状態のまま歩きだせば春物のコートにひとひらの花びらが…。
季節が変わった。

久保田 真弓