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1月のごあいさつ

台所の窓から見える裸木が北風に吹かれ小刻みに揺れている。

シーンとしずまった一月の空気は年の始まりにぴったりで好き。
赤や黒の漆椀が台所にあるだけで、否が応でも正月気分は盛り上がる。
いつもはざっくりと入れる煮物を隣り合う色や形に気を配り盛り付けたり。
そう…、いつだって年の始まりは全ての日常に気合いが入るのだ。

いよいよ今年はオリンピック。
55年前、カラーテレビだったのかモノクロだったのかさえ定かでない記憶の彼方。
地下鉄構内の改修工事も終盤を迎え、街並みもかなり素敵に変身 できた。
トーキョーはお祭り気分で盛り上がるけど開会式のセレモニーは近未来的なスペクタクルより、日本ならではの美しい表現が見れると嬉しいなぁー。
世界中の人々が日本はなんて魅力的な国なんだろうって思ってもらえるような演出を。

ふとまた外の景色に目をおく。
裸木が北風に震えていると思っていたら尖った枝先に黄色い蕾、『あっ!蝋梅』
一月、いっとう最初の花が咲き始めた。

久保田 真弓