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6月のごあいさつ

数年前のある日
「左を歩けボケ‼︎」

又、つい先日
「右を歩け‼︎このヤロー‼︎」

通り過ぎる時に顔中いっぱいの怒りで吐き捨てるように怒鳴られた。
たぶん二人ともに歳のころは70〜80の男性…。

たまたま道ですれ違いざまに投げつけられた言葉だった。汚い言葉はぐるぐると私の頭の中をかけまわり、行き場の無いストレスでいっぱい。

一本の歩道の使い方、自分の中で曖昧になっていて、状況で左だったり右を選んだり…。
怒鳴られてからというもの尚更気ぎこちなく動きが硬くなる。

あの年配の男性たちは家でもあんな風に口汚く
家人を怒鳴るのだろうか、何だか哀しい。
 
 
この先もたぶんずっと歩道を歩くけど、
そう遠くなく「ちゃんと歩けババァ‼︎」
になるかと思うと気が重い。

雨傘が列なる6月の歩道、
「どうぞお先に。」と目で譲られ、
微笑と「ありがとう。」の思いを込めた会釈を。

そんなかかわりを大切にしたいと思う。

久保田 真弓