10月のご挨拶

「虎に翼」終わっちゃった…

脚本家、吉田恵里香さんの朝ドラは
今までになく深く掘り下げられたドラマ展開で目が離せなかった

通常は一人の女性史で、時代背景の中その女性の生き様を見せてくれるのだが、
今回のドラマは作り方自体が違っていた

例えば、家族愛、友情、職業、時代の変化、
政治、マイノリティーなどサラッとではなくシリアスなくらい突き詰めて…
忘れられない場面のセリフが多々ある

また、演じる役者さんたちの役作りにかける集中力も見事だった
主演・伊藤沙莉さんの役に入り込んでいる様子は尋常ではなかったなぁ

彼女の集中力が波動となり、
脇をかためる役者さんの演技もさらに熱くなり、
膨らみのあるドラマになっていた

そして米津玄師さんの主題歌がいい
一度突き放した言葉を空高く上げ、
感情にピタリとはまる言葉のピースがパラパラと降ってくる、そんな感じ
主題歌もドラマの内容を高めるひとつに違いない

今日から10月
長かった残暑がガラリと変わった秋の入り口


気持ちを整え『さよーなら、またいつか!』

              
                      久保田真弓