それぞれの『用』
White Bowl / 内田鋼一
なんて心が穏やかになれるのだろう。
内田さんの20年前のインタビューで
こんなことを話していました。
「ヤキモノというと、『用の美』とかの話になるけど、
僕は器としてつかう、料理を盛る、花を生ける、だけではない『用』があると思う。
そこにそのものがあることによって、会話が生まれるとか、ほっとするとか、
空気が変わるっていうのも、ひとつの『用』だと思うし、
それが摩訶不思議なかたちやオブジェじゃなくても、
器みたいな実用のかたちをしているものでも同じ。
かたちが具体的であればあるほど、内面は抽象的な行為であり、
抽象性をはらんでいることが、ほんとうはいちばん大切なところだと思っているんだけど。」
それぞれの『用』があっていい。
この言葉でいろんなことが腑に落ちて、
とても勇気づけられました。
White Bowl
シンプルだけど、内包する何かがあって
それが目に見えないからこそ
ずっとずっと褪せずに私たちを楽しませてくれる。
好きならあるだけでいいのです。
もちろん何を盛っても良い感じです。
『内田鋼一展』
いよいよ明日までとなりました。
肌寒くなりましたが、空気が澄んだ気持ちのいい季節。
ぜひお出かけください。
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柏本店にて
『 内田鋼一展 』
2024年11月2日(土)-9日(土)
10:00~18:00 会期中無休( 最終日16:00まで )