3月のご挨拶
春はうっすらとピンクの色と思ってしまうのは私だけだろか…
桜の花のイメージだけではなく、
新入生、新入社員は希望や不安に入り混じった様子で頬が少し上気しているからかな
最近でこそ色々なカラーバリエーションのランドセルになったが、
女の子は赤、男の子は黒の世代だった
白いブラウスに紺色プリーツスカート
歩幅の違う上級生の後を歩いた道は春の花が咲き乱れていた
故郷から上京したのも春三月
見送りに来た両親のことを思う時間はあっという間に無くなり、
新しい環境に馴染むため振り向くことはしなかった
あの日、私を送ったあの春の日にたぶん二人は泣いていたと今ならわかる
親の保護下から飛び出し、世間の波に揉まれる我が子が切なくって泣いたはず
いつまでも子離れできない母だったが、それはそれで心地よかった
その母が逝ったのも春三月
今はいつだってあなたを想う…想える歳になった
あたたかな温もりを感じさせるピンク色の季節です
久保田真弓