8月のご挨拶
暑っつーーぅ
ただただ、暑い日本列島
街を歩けば街路樹の木々の葉がしなだれて瀕死の状態
7月をやっと越したのに夏はまだ真っ只中
眠りの浅い夜をあと何回経験したら秋になるのだろうか
この暑い8月はお墓参りの月
関東に嫁いでから午前中に行くようになった
霊園は強い日差しから逃げ場のないところ
ぐっしょり汗をかきながらのお墓掃除になる
ジリジリ背中に太陽を感じながら最後に手を合わせたら任務は終了
それに比べ実家、九州のお墓参りは日暮れ頃から始まる
夕闇の中、線香で煙る紫炎の世界
新盆の墓の前には盆提灯が灯る
黄泉に旅立った人を近くに感じられ、寂しさが溢れる
いつもは誰一人いない墓地に影絵のように行きかう人々、
そして線香に火を付ける焚き木が小さくはぜる音
私の中にあるお盆の風景、そして少しだけ秋に近づく
久保田真弓