四月のごあいさつ
寒さが行きつ戻りつの3月を終わらせ、入学式に焦点を合わせたように桜の季節がやって来た
春という季節はワクワクもするが季節の変わり目、身体のあちらこちらに不都合が生まれる季節でもある
かくいう私も花粉の飛散で副鼻腔炎が悪化したし、何故か偏頭痛もでて、
ジムで軽くストレッチをし始めると、突然
「痛たたたー!」
って痛む箇所が現れるとう情けなさ
とかく、カラダが季節についていけないという厄介な時期でもある
桜が散り青葉になる頃、途端に宴は終了とばかりに静まり返る
道の脇には桜の花びらの川が…
両手でかき集め、柔からく握って鼻を近づけてみた 微かに香る桜 日本のかほりだ
高校一年の春、弓道部に入部したての私は時折りハラハラと舞い散る桜に感傷的な想いなど全くもたず、只々の目の前にある的に気持ちは逸っていた
矢は右頬を走り、まったく的外れな場に突き刺さる
そんな青春時代、思い返してみてもいつだって思いの届かぬ青い時だった
桜はそんな想いを起こす色、
もう戻れぬそれぞれの新しい時がスタートする四月
久保田真弓