先人が残したもの

倉敷ノッティング
作っているのは手織り、手染めの学び者「倉敷本染手織研究所」。

その研究所を運営し、指導されている石上梨影子さんが
倉敷から来てくださいました。


織り方もデザインも80年前から変わっていません。

このモダンな柄がそんな前から存在し、
それをひとつも変えていないことに驚きます。

それは、創始者でありこの柄の考案者である
外村吉之介さんの想いが込められているそうです。


誰が手にしても受け入れられる。
誰が使っても嫌な気持ちにならない。

とにかく丈夫で健全な品を
責任を持って織っていると石上さんはおっしゃっていました。


確かにこの倉敷ノッティング、
裏側は叩くとコツコツ音がするほど固い。
それほど固く強く織られているのがわかります。
本当に丈夫です。

そして表面はなめらかで心地よい。

表面が段々になって見えるのは
一目ずつ絡めて結び、毛足を切り揃える作業を繰り返しているから。

最後にバリカンでカットするものは多いそうですが、
そうするとこの触り心地にはならないそうです。

確かに!
この段々が気持ちよいのです‥




残るものには意味があるし、
残すための努力があります。

誰からも愛され、
信頼できるもの。
長く長く付き合っていけるもの。

先人の意思を受け継ぎ、伝える人の想いや努力によって
その受け継がれたものに私たちは触れることができるのです。

それは当たり前ではないということを
石上さんとお話して改めて感じました。


石上さん
貴重なお話、ありがとうございました。


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柏本店にて


美しい室内提案
『 
小島優 / 倉敷本染手織研究所 』

2023年10月21日(土)-11月4日(土)
10:00~18:00 会期中無休
( 最終日16:00まで )